「既卒になると新卒の人と比べると就活が厳しい」とはよく言われたりしますよね。
もしかしたら、今現在この厳しい状況に直面している人もいるかもしれません。
ちょっとタイミングがずれただけにもかかわらず、新卒に比べて就活が厳しくなるなんてわかっていたら、最初からもっと真剣に会社を選んでたのに・・・なんて思ったりもしますよね。
また、「既卒ってなに?」という方もいるかもしれません。
そこで今回は、既卒の就活が厳しい理由と、既卒でも内定をもらって成功させるための方法をご紹介していきます。
なかなか就活が上手くいっていないという方も、ぜひ最後までご覧ください。
既卒とは
「既卒」とはいっても、実は一般的な定義があるわけではありません。
それでも、社会では、学校を卒業したにもかかわらず正社員として一度も就職をしたことがない人のことを既卒者といっています。
そのため、卒業後にパートやアルバイトなどをしていたとしても、既卒ということになります。
「でも、アルバイトやパートならフリーターになるんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれませんね。
実は、既卒とフリーターは今の考え方では両立しているのです。
ただ1つ違うことは、フリーターであっても過去に正社員として働いたことがあれば既卒にはなりません。
簡単にまとめると、
●卒業後、正社員として働いたことがない人は既卒・フリーターになる
●卒業後、一度でも正社員になっていれば既卒ではない
ということですね。
そのため、既卒だと思っている人の中には、実はフリーターだったということもありえるのです。
求人サイトをチェックしてるときには、「既卒歓迎」や「フリーター歓迎」と記載されていることもありますので、ここはしっかりと理解したうえで応募することも採用アップの秘訣になりますよ。
既卒は就活が厳しい?
厚生労働省のサイトでは、既卒者の内定率の推移というのもの見ることができます。
たしかに数年前までは、30%未満とかなり厳しい時期もありましたが、近年は40%を超えてきているので、少しずつ改善はされてきています。
それでも、今現在就活をしている人の中には厳しいと感じている方も少なくはないでしょう。
では、なぜ新卒と比べて既卒が厳しいとされているのか、その理由を見ていきましょう。
既卒の就活が厳しい理由とは
既卒の人は新卒者と比べると就活は厳しいというのはどんな理由があるのかも気になりますよね。
就活が不利になる理由としては、以下のような理由が挙げられます。
●卒業後すぐに就職しなかった理由が怪しいと思われる
●同じ未経験社ならより若くて将来性がある人を雇いたい
●卒業までに内定をとれなかった理由が何かあるのでは?と思われる
●学生時代から就活をしていなかったということは、働く気がないのでは?と思われる
このように、企業側の立場になって考えてみると、いろいろな理由が出てきますよね。
そのため、面接に行く前の段階の書類審査の時点で落とされてしまうケースもよくあります。
また、面接まで持ち込むことができたとしても、ほぼ100%の確率で「これまで就職活動をしてこなかった理由は?」ということを聞かれることになります。
もちろん、今の世の中は不景気ですから直前で内定を取り消される人もいることでしょう。
そういった明確な理由があれば別ですが、とくに理由もなく就職活動をしていないと、先ほど挙げた理由を面接官は感じ取ってしまいます。
そのため、もし他にも多くの人が面接に来ていたとすると、採用される確率はかなり低くなってしまいます。
そういったことが続いていくと、既卒の人はどんどん就職活動に対してもモチベーションは下がってしまいますよね。
すると、フリーターや派遣社員などで満足してしまう人も大勢います。
それでも、既卒にもかかわらず内定をもらって成功している人も大勢いますよね。
では、既卒で内定をもらって成功するためのやり方にはどんな方法があるのかも気になりますよね。
そこで以下からは、就職活動を成功させるための方法をいくつかご紹介していきますので、ぜひお役立てください。
既卒でも内定をもらって成功させる具体的なやり方
それでは、ここからは既卒でも内定をもらって就活を成功させるためのやり方についてご紹介していきます。
あなたができそうだと感じたものがあれば、積極的にチャレンジしてみてくださいね。
面接の対策をする
面接で既卒の人専用なのでは?くらいに必ずされる質問が、以下になります。
●在学中に就活ができなかった理由
●既卒になった理由
●その後も就職活動を失敗してしまった理由
など、企業によって多少変わったりするものの、今まで正社員にならなかっら理由や原因についての質問をほぼ100%の確率でされます。
会社としても、既卒者を正社員として採用するのはかなりのリスクを伴っていますので、警戒をしているのです。
そのため、こういった質問に対する答えを事前に用意しておくことで、面接本番で悩んだり、答えられないといったこともなく、逆に面接官が感じていた不安を取り除いて内定をGetすることも可能となります。
また、この時に絶対にやってはいけないことは「言い訳をする」ことです。
言い訳をするのは、より相手を警戒させるだけではなく、より深く質問される原因にもなるので、自分から面接で内定をもらうためのハードルを上げてしまうことになります。
素直に間違いや失敗を認めつつ、前向きに就職活動をしていることをアピールするようにしましょう。
このように質問を返すことで、マイナスだった評価をプラスに変えることができるので内定ももらいやすくなります。
とにかく行動して積極的に就活!
何度も言いますが、改善してきているとはいえ既卒は新卒に比べるとまだまだ就職活動では不利な状態であることには変わりがありません。
だからこそ、自分から積極的に行動をしてチャンスを増やしていく努力をすることも大切です。
既卒者ということは、学校に通っていないですから、当然就活についやすことができる時間はたくさんあるはずです。
アルバイトやパートをしていたとしても、正社員などに比べれば時間の融通も聞きやすいですからね。
そのため、とにかく気になった求人を見つけたときにはどんどん応募していくことで、それだけ内定がもらえる確率をアップすることができます。
就活で大切なことは、悩んでいる時間があればとにかく行動をすることです。
やりたい仕事や業種・職種が決まっていれば、あとは応募条件の中から希望に当てはまってる求人にどんどん応募していくことや、会社説明会なども近所で開かれているようなら参加するようにしましょう。
会社説明会は、いろいろな会社を一度に見ることができるので、今までは頭の中で上手くまとまっていなかったやりたい仕事も、説明会に参加することで具体的になる可能性もあります。
既卒者OKの求人を探す
一番手っ取り早く内定がもらえる探し方の1つに「既卒者OK」や「歓迎」となっている求人に応募することです。
求人といっても、新卒に向けた求人もたくさんありますから、もしかしたら知らずに新卒向けの求人に応募していることもあるかもしれませんよね。
でも、企業は既卒は求めていないので、その時点で大きく不利な状態で就活をすることになってしまいます。
ですが、「既卒者OK」とか「歓迎」という求人は、面接官も分かったうえで面接をしてくれるため、既卒を理由に不利になるような面接や判断をすることはありません。
そのため、他の求人で応募するよりも確実に内定がもらえる確率がアップします。
仕事の探し方としては、「求人サイトから応募」「ハローワークで探す」「企業のホームページを見て募集があれば応募」「紹介・支援サービスなどを使う」など、いろいろとあります。
とはいっても、既卒者歓迎の求人を探すのはなかなか大変なところもありますよね。
そんな時には、就職支援サービスなどを上手に活用してみましょう。
こういったサービスでは、新卒はもちろんですが、既卒やフリーター・第二新卒でも正社員になることができる求人もたくさん掲載されています。
就職支援サービスは、登録をすることで専門のエージェントが、履歴書の書き方や面接の仕方まで、内定がもらえるまで徹底的に無料でサポートしてくれるのが特徴です。
そのため、あの質問「既卒になった理由や原因は?」といった質問の答え方もしっかりと教えてくれるので、自信をもって就職活動をすることができるようになるのでおすすめです。
就職・転職支援サービスの中でもおすすめのサイトは以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
さいごに
今回は、既卒の就活は厳しい理由とは?既卒でも内定をもらって成功させるやり方についてご紹介してきましたが、いかがでしたか??
既卒というだけでも面接官からするとあまり良い印象がないので、少しでも早く内定をもらって成功するためには、積極的に行動をすることです。
その理由の1つには、『年齢』も関係しています。
歳を重ねるほど、応募することができる求人の数はどんどん減っていきます。
会社としても、柔軟性や成長力が見込める若い人を採用したいという企業はとても多いので、年を取るほどにどんどん不利な状況になっていきます。
ですから、「今はフリーターでも生活することができてるから・・・」といった理由をつけて、のんびりと構えていると、気が付いたら応募できる企業がほとんどなくなっている可能性もあります。
そのため、既卒だから・・・と諦めてしまう前に、20代のうちはとにかく正社員の就職を考えて積極的に行動をしていくことが大切です。
既卒でも大手企業から内定をもらっている人も少なくはありません。
諦めてしまう前に、まずは行動をして自分でチャンスを掴んでいきましょう!