正社員と契約社員にはどのような違いがあるのか?求人をチェックしていて働きたいと思った企業でどちらも雇用形態でも募集していたら、やっぱり気になりますよね。
パッと見は、「正社員」の方が条件や待遇面で恵まれていることが多く見えるのですが、契約社員にもそれなりの特徴やメリットなどもあるのです。
そこでこのページでは、正社員と契約社員の違いや、メリット・デメリットについて詳しく解説していきたいと思います。
目次
「契約社員」とは?
求人雑誌やハローワークなどでも最近見聞きするようになった「契約社員」という雇用形態。
ですが、意外と知られていない真実として会社によって「契約社員」の内容が異なっていたりもするので注意が必要です。
とは言え、全体的に共通していることは【一定期間の雇用契約を結んでいる従業員】を指しています。
この一定の期間というのは会社によって異なり、3カ月契約というケースもあれば半年や1年契約になっているところもあります。
ただし、最長で3年(60歳以上は最長5年)という期間もあります。
「正社員」とは?契約社員との違い
正社員と契約社員の大きな違いの1つに、先ほど上げたような雇用期間に期限の定めがありません。
そのため、契約社員のように契約期間がするごとに更新をする必要がなく、定年するまで安定して働くことができるというのが強みになっています。
また、正社員の場合は立場上、会社に長く働く人を前提としているので、役職を任されることもあれば、責任を問われるような仕事を任されるようになります。
そのかわりに、昇給や賞与など待遇面でも大きく優遇されているというのもポイントが高いですよね。
契約社員のメリット・デメリット
ここからは、契約社員になることのメリットとデメリットについてもそれぞれ詳しく解説していきます。
契約社員のメリット
1:得意な分野で働くことができる
契約社員のメリットは、あなたの持っているスキルや経験を評価されることで雇用契約を結ばれることが多いので、得意な分野や持っている知識を最大限に活かして働くことができるといった特徴があります。
あなたの能力に応じた報酬・給与を提示してもらうことができるため、貴重な戦力として認められれば大きく稼ぐことも可能です。
2:副業ができる
正社員とは違い、契約社員では基本的に副業を禁止していません。
そのため、定時で終わったらアルバイトやパートなどをしてさらに稼ぐこともできます。
正社員の場合は、副業禁止の場合は今ある給与でやりくりしていかないといけないので、そういった意味では可能性を広げられることもできます。
3:時間に融通が利く
正社員とは違い、契約社員の場合は雇用契約ごとにいろいろな条件が事前に決められているのですが、中でも勤務時間を設定することができるケースも多いので、プライベートと仕事を両立しやすいといったメリットがあります。
契約社員のデメリット
働きやすそうな契約社員ですが、当然デメリットもあります。
1:長く働くことは難しい
契約社員は、先ほどもお伝えしたように一定の期間雇用契約をすることで働くことができます。
そして、この更新するタイミングで会社が更新してくれない場合は新しい職場を探す必要があるのです。
3カ月や半年、1年と契約期間は会社によって異なるものの、いつ契約が終わるかわからないという不安が常につきまとうことになります。
2:ボーナスが少ない・無い
正社員の場合は、ボーナスがあることで働くモチベーションに繋がったりもするのですが、契約社員の場合は賞与が非常に少ないです。
また、会社によっては契約社員には賞与が無いというケースもあるのです。
そのため、ボーナスを含めた年収で比べると正社員の方が多くなる傾向にあります。
3:福利厚生の問題
契約社員でも福利厚生はある程度利用することができるのですが、正社員と比べてしまうとその対象はかなり小さく狭くなっているというのも大きなデメリットといえるでしょう。
4:出世が難しい
正社員になると、主任や係長などのように役職についた後もステップアップしていくことができます。
ところが、契約社員はこのような役職につくということはあまり期待することができません。
仮に契約社員でも役職が付くことができたとしても、一定以上の役職に上がることができないというケースも多いのです。
正社員のメリット・デメリット
正社員のメリット
ここからは、正社員になることのメリットについてチェックしていきましょう。
1:雇用が安定しているため安心感がある
正社員になる最大のメリットともいえるのが、雇用が安定しているということです。
大きく赤字を出したり、自分から退職をしない限りは、基本的に定年まで働くことができます。
2:給与以外の収入面が優れている
契約社員と比較すると正社員の場合は、賞与が多く、しかも退職する場合には「退職金」がもらえる企業がたくさんあります。
昇給制度もある企業が多いので、長く働くほど契約社員との給与の差はどんどん開いていくことになります。
3:出世することができる
正社員は、契約社員とは異なり定年まで働くことを前提としているので、能力が高かったり結果を出すことで昇給や昇格するチャンスがたくさんあるといったメリットがあります。
出世することで、収入面もアップするというのも嬉しいポイントですね。
4:福利厚生
先ほども少し触れましたが、契約社員と比較すると正社員になった方が福利厚生の範囲が広く使いやすくなっています。
やはり、長く働いていく会社だからこそ、福利厚生もいろいろと使えた方が何かと便利ですよね。
正社員のデメリット
魅力的な特長が多い正社員ですが、デメリットもあるのです…
ここからは、そんなデメリットについても見ていきましょう。
1:転勤する可能性がある
契約社員の場合は、最初の雇用契約の中で転勤がないということが明記されていれば転勤する心配はありません。
ですが、正社員になると会社の命令には逆らうことができず転勤させられる可能性も十分考えられます。
転勤はしたくない!と考えている人にとってはこれはデメリットとなります。
2:副業禁止の可能性も
最近では国が推奨しているということもあり、副業を認める会社も増えてきていますが、それでも正社員は副業を禁止しているという企業も少なくありません。
そのため、会社の給与だけでは生活にゆとりがないという場合は、昇給や賞与があるまでは生活がかなり厳しい状態になるという人も少なくありません。
3:長期休暇をとりにくい
正社員になることで、責任のある仕事を任されるようになったり、役職を持つこともありますので、そういった立場になると、長期休暇をとるのが難しくなります。
仮に連休を取得することができたとしても、会社から仕事についての連絡が来るというケースもあります。
実際、私も役職についていた時に、諸事情で長期休暇をとったことが一度だけあるのですが、なにかあるごとに会社から連絡が来ていたので、休んだ気がしませんでした…
契約社員から正社員に昇給できる?
最近は求人情報を見ても正社員よりも契約社員の方が多くなったりもしているので、正社員を諦めているという人もいるかもしれません。
ですが、最初は契約社員として採用されても、あなたの能力を認められれば正社員になるチャンスもあります。
会社としても、契約社員としての間にあなたの力量や能力を十分に把握することができるため、このように昇給できる制度を取り入れている企業も多くあります。
ただし、会社によっては契約社員から正社員になることができない・実績がないという可能性もありますので、事前に正社員になれるのか?過去に契約社員から正社員になった人がいるのか?などの確認をしておくことが大切です。
最後に
今回は、契約社員と正社員との違いとそれぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。
待遇面については当然ですが「正社員」の方が圧倒的に良いのですが、人によっては契約社員の方が働きやすいという人がいるのも事実です。
そもそも、近年は不景気が続いていることもあり、正社員だからといって雇用が必ず安定しているという時代でもなくなっているのも事実です。
私の友人は誰もが知ってる某有名企業に正社員として入社しましたが、昨年に大きな早期退職者を募集したというのですから、定年まで安定して働くというのはどんどん難しくなっているのでしょう。
それでも、正社員になることの方がメリットは大きいのですが、あなたの働き方などを考えたうえで「契約社員」にするのか「正社員」で仕事を探すのかをよく考えるようにしましょう。
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