「バイト先を辞めたいけど、いろいろ理由を付けて辞めさせてくれないので困る」
「ブラックバイトでもちゃんと申し出したほうがいいの?」
近年は社会問題にもなりつつある『ブラックバイト』。
いろいろな業界でありますし、メディアなどでも取り上げられることも増えたので意識する人も増えていると思います。
当サイトではそんなブラック企業やバイトの見分け方について以前に解説しています。
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ですが、気が付かずに働き出してしまった場合はどうすればいいの?と真剣に悩んでいる方も少なくはないことでしょう。
そこでこの記事では、ブラックバイトの辞め方についてわかりやすく解説していきます。
やめようか悩んでいるという方も、ぜひお役立てください。
目次
ブラックバイトとは?その特徴と影響
ブラックバイトとは、過酷な労働環境や不当な労働条件が横行しているアルバイトのことを指します。
具体的には、長時間の労働、賃金未払い、労働基準法を無視した働き方などが特徴的です。
たとえば、学生が「今月の学費を稼がなきゃ」と思って、ブラックバイトを始めた場合、最初は「楽な仕事かもしれない」と軽い気持ちで始めることが多いです。
しかし、実際には理不尽な指示を受けたり、契約と異なる業務を強いられたりすることが多くなります。
こうした環境の中では、働く側の権利が無視されがちです。
「言われたことをやらないと、次のシフトが入らない」といった心理が働くことで、気が付けば精神的に追い詰められてしまうのです。
自分の健康や生活を犠牲にしてまで続ける必要があるのか、ここではこれをしっかり考えてみましょう。
そこでまずは、本当にブラックバイトなのかどうかチェックしてみてください。
主な特徴をこちらにまとめてみました。
●給料が支払われない
●最低賃金よりも時給が少ない
●残業が多い(1日3~4時間以上が続く)
●残業代が支払われない(サービス残業)
●休憩時間が短い(6時間勤務で45分の休憩は取ることができる)
●セクハラやパワハラがある
●無断でシフトが変更される
●激務にもかかわらず人手が少ない
●新人はすぐに辞めている
●辞めたくても辞めさえてくれない
他にもまだまだありますが、このような特徴を持っているケースが多いですね。
それぞれもう少し詳しく解説していきます。
給料が支払われないというのはブラック以前に法律に違反をしているので、かなり悪質なケースになります。
お金の管理が上の人間ができていないということですから、長く持つことはないと思いますので、早めにほかのバイトを探すのが賢明です。
また、労働基準監督署などに報告することもお忘れなく。
研修期間は別として、普通に働きだしているにもかかわらず、最低賃金よりも時給が低いのはブラックバイトになります。
最低賃金については地域によっても異なりますので、あなたのお住まいの地域情報などを確認してみるようにしましょう。
バイトとは言え、忙しい時には少なからず残業を頼まれることはあります。
ですが、それが当たり前のように毎日何時間も任されるような企業やお店はブラックな可能性が十分あります。
アルバイトは働いた分だけ時給が発生するので、当然残業をすればその分をもらうことができるもの。
残業代も給料に含まれているなんてことはありませんので、あなた自身も怪しいと思ったときには働いた時間と給与明細をしっかりと確認しておくことが大切です。
悪質な企業になると、このようなところも平気でおこなうケースがあります。
もし給料が勤務時間よりも少ない時には運営会社や店長などに問い合わせるようにしましょう。
8時間勤務で60分という休憩時間のルールを知ってるという方は多くても、6時間を超えるときには45分の休憩時間が必ずもらえるということを知らないという方も意外と多いので、気が付かない方もいるほどです。
アルバイトでも6時間働く場合には45分は最低でも休息させることが法律で定められていますので、45分未満しか休息をさせてもらえないのであれば、ブラックバイト認定です。
ニュースにもなっているので、ここはご存じという方も多いと思いますが、パワハラやセクハラは問題外です。
そんな職場にいても精神か肉体のどちらかは必ず悪くしてしまいますので、即刻辞めるのが賢明です。
本人に相談することなく、お店側で勝手にシフトを変更したり増やすことは違法になります。
この場合は、法律を盾にしてあなたは堂々と断ることができますので、逆に弱みに付け込むくらいの強い気持ちで断りましょう。
とはいえ、バイト経験も少ないとなかなか断ることができないという人も少なくありません。
もし、あなた自身がされていなくても同僚の静かな人など、断らなさそうな人を狙ってシフトを変更したりしている場合もブラックですので、長居は無用です。
これも以前にニュースで取り上げられていたのですが、仕事内容と人手があっていないというのもブラックバイトの特徴の1つです。
どう考えても、今いる人数では人手が足りずに激務となっているようなところも怪しいと思ったほうが良いです。
人間関係に問題があるバイト先では、そもそも新人が長く続かない傾向があります。
同僚内であればまだしも店長などお店のトップクラスの人が新人をこき使うようなお店はブラックバイトという可能性が高いです。
この場合は常に求人募集をしているので、応募前に見つけやすいという特徴もあります。
フリーペーパーなど毎週発行されてる求人雑誌などは、2か月分くらいはためておくとわかりやすいですよ。
SNSや掲示板などネット上でとくに書き込みが多くなっているのが、「辞めたくても辞めさせてくれない」というケースです。
ですが、実はアルバイトをお店側が引きとめるということはできません。
あなたが店長などに「辞めさせてください」と伝えれば、辞めさせないといけないのです。
法律上でもこれは違法になりますよ。
そのため、お店や企業側もいろいろな理由や条件を出してくるケースが多いです。
ブラックバイトがもたらす心身への影響
ブラックバイトは、単に労働条件が悪いだけでなく、心身に多大な影響を及ぼします。
まず、メンタルヘルスへの影響が大きいですが、これは不安や抑うつ、自己評価の低下につながります。
ある学生のケースでは、高校まで一生懸命勉強をしてきたにもかかわらず、ブラックバイトを経験したことで「自分は何のために働いているのか」と思い悩み、精神的に不安定になってしまいました。
このような状況が続く場合、日常生活にも支障をきたすことが考えられます。
さらに、職場環境自体が悪い場合もあります。
仲間同士の競争が激しかったり、パワハラが横行していたりすると、仕事に行くこと自体が恐怖になりかねません。
例えば、ある飲食店では、店長が従業員を平気で叱責する場面が見られました。その結果、職場内の雰囲気が悪くなり、働くことが苦痛になったという事例もあります。
これでは、ただお金を稼ぐために働いているはずが、いつの間にか「仕事に行きたくない」という気持ちが強くなりますよね。
ブラックバイトの辞め方:具体的な手順
ここからは、いろいろと理由があってなかなかバイトを辞めることができないという人におすすめの辞め方をいくつかご紹介していきます。
ちなみに辞めることを1か月前に伝えると「円満退社」、2週間前が「合法」です。
お店側と本人の同意があれば2週間またなくても、その日に辞めることもできます。
ですが、そこをすぐに辞めさせてくれないのがブラックバイトでもありますよね。
ここからはそのようなときに辞める方法についてご紹介していきます。
ブラックバイトを辞める理由について
ここからは、ブラックバイトを辞めたいときに使える理由をいくつかご紹介します。
あなたの状況などに応じて使い分けてみてください。
●就活に専念したいため
●引っ越しをすることになったので通勤が難しくなった
●資格を取得するので勉強に専念するため
●就職先が決まった。
●大学の実習が増えたので、シフトに入れなくなった
などの理由を付けて伝えるようにしましょう。
「就職先が決まった」や「引っ越しする」などの嘘がバレることを心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、別にバレてもその時にはすでに赤の他人です。
そこを気にしてしまうと、ブラックバイトから抜け出すことができなくなってしまうので、嘘だとバレてもよい!くらいの軽い気持ちで十分です。
ブラックバイトを辞めるための準備もしておく
辞めるための言い訳も考えられたとしても、それでもなかなかやめさせてくれないケースもあります。
そんな最悪のケースに備えて、あなた自身も行動する必要があります。
そこで準備しておきたいのは、
☑バイト先の法令違反をまとめる
☑労働基準監督署や警察の番号を調べておく
☑ボイスレコーダーを用意しておく
ブラックバイトというのは法律違反をしていることが多いので、その決定的な証拠をつかんでしまえば立場は逆転させることができます。
最近のボイスレコーダーはかなり小型になってるので、胸ポケットなどにしまって録音することもできますからね。
実際の辞めるタイミングを考える
実際に辞めるタイミングを考えましょう。タイミングを見極めるためには、いくつかのポイントが考えられます。
- 繁忙期を避ける: 例えば、飲食店や販売業などでは、土日や祝日が繁忙期です。この時期に辞めることは、職場にとってもストレスとなるため、後のトラブルの原因になりやすいです。逆に、閑散期を選ぶと、円満に辞めることができる可能性が高まります。
- 自分の生活を考える: 学校や他の仕事との兼ね合いも考慮しましょう。例えば、試験前や忙しい期間を避け、少し余裕のある時期に辞めると、精神的にも楽になります。
このように、辞めるタイミングをしっかり考慮することで、未来の不安を軽減し、新たなスタートを切る準備が整います。
あなたが次に向かう新しい道は前向きなものであるはずです。
自分自身のための第一歩を踏み出すことができると、心がすっきりしますよ!
ブラックバイト辞める際の注意点
ブラックバイトを辞める際には、いくつかの注意点があります。
これを理解しておくことで、スムーズに新たなスタートを切ることができるでしょう。
ここでは、法律の理解から次の職場の選び方、トラブル回避まで具体的な注意点をご紹介します。
法律の理解もしておく
まず最初に大切なのが、労働基準法や労働者の権利について知識を深めることです。
労働基準法は、労働者を不当な扱いから守るための法律であり、労働時間や賃金、休暇に関する基本的なルールが定められています。
たとえば、アルバイトでも労働契約が結ばれるため、給与が支払われない場合や長時間残業を強要されることは違法です。
もし、実際におかしな状況に直面した場合は、都道府県労働局に相談することが重要です。
実際に相談に行った学生の例では、労働契約書を基に自分の権利を主張することで未払い賃金が正当に支払われたケースもあります。
このように、自分の権利を把握することで必要な行動を取る勇気を得ることができるのです。
次の職場をどう選ぶか
次に、辞めた後の職場選びも非常に大事で「良い職場」とはどのようなものでしょうか?
ポイントとしては、まず職場の雰囲気や待遇について確認することが重要です。オンラインの求人サイトや口コミサイトを活用して、実際に働いている人の声を参考にしましょう。
例えば、ある学生は新しいアルバイトを探すときに友人から推薦された職場に応募しました。実際に働き始めると、上司とのコミュニケーションが良好で、シフトも自由に調整できる環境だったため、楽しく働けたそうです。
こうしたプラスの体験がある職場を見つけるためには、事前に情報収集を怠らないことが肝心です。
トラブルに備える
最後に、辞めた後に起こり得るトラブルへの備えも欠かせません。
例えば、辞めた後に不当な請求が来たり、未払いの賃金が支払われなかったりするケースがあるからです。
辞める際には、必ず書面で確認を取りましょう。
「辞める際は、確認のために上司に一報入れましょう」といった配慮が大切です。
未払いの賃金については、給料明細や契約書を手元に残しておくことで必要な証明ができます。
このようなトラブル回避のためには、事前に情報を集め、準備をしておくことが不可欠です。
その結果、安心して新しい職場での生活をスタートすることができるでしょう。
身体や精神を壊す前にブラックバイトは辞めるべき!
そもそもあなたがアルバイトをする理由はなんのためでしょうか?
・趣味などに使うため
・恋人や友人とのため
理由は人それぞれあると思いますが、お金を稼ぐことが本来の目的だと思います。
ですが、ブラックバイトで長く働いていると精神的につらいと鬱になってしまいますし、体力的に酷使されると、腰を痛めたりと正社員を探すことに支障が出てしまう可能性もあります。
アルバイトを募集している会社やお店は、世の中に数えきれないほどたくさんあります。
悪質なバイト先の場合は、できるだけ早く辞めて新しいバイト先を見つけるようにしたほうがおすすめです。
辞める=負けというわけではありません。
新しいバイト先を探すのにおすすめの求人サイト
脱ブラックバイトをするために、早くも行動してしまうことも大切です。
「新しい職場が決まった」という正当な理由もできますからね。(正社員とは言わないところがポイント!)
そんな新しいバイト探しをする方におすすめなのが、上場企業が運営する「アルバイトEX」です。
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まとめ:一歩踏み出す勇気を持とう!
ブラックバイトを辞めるという決断は時に勇気が必要ですが、あなたの未来を大きく変える第一歩です。
これまでのステップでしっかりと準備を重ねてきたことでしょう。
まずは、辞める準備が整ったと実感した時、どのような確認を行うべきでしょうか。
辞める理由や今後のプランを明確にし、会社側にしっかりと伝えられるか再確認してください。
例えば、「正直に言うと、環境の変化が必要なんです」といったコミュニケーションが大切です。また、前もって次の仕事を見つけておくことも、安心感を生むポイントです。
実際に、ある学生は新しいアルバイトが決まる前に辞めるか悩みましたが、事前に求人を探して、自分の希望に合う職場を見つけたことで辞める決断をスムーズにできたと語っています。
このように、行動を起こす前に確認をすることで自信を持って辞めることができるのです。
事前準備をしっかりと、そして計画を立てて脱!ブラックバイトを成し遂げてくださいね!
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