面接といってもアルバイトやパートなどで受けたことがある人も、やはり就活や転職活動になってくると、面接マナーが気になるという人も多いようです。
アルバイトのように気軽に決められるようなものではないですし、長く働くつもりで応募しているので、やはり「採用されたい!」と思いますからね。
ですが、就活や転職活動での面接のマナーといっても、基本的なマナーを教えてくれるような人が身近にいなければ多くの方は何が正しいのかをよくわからないという方もいらっしゃいますよね。
何が正しいのかもよくわからないと、より緊張してしまい面接本番であなたの実力を発揮することができずに、満足できるアピールができなくなってしまうかもしれません。
そこで今回は、就活や転職活動で大切な面接時の入室・退室マナーを詳しく解説していきます。
また、採用担当者を経験したことがある管理人だからこそわかる注意点についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接は、入室から退室するまでが採点ポイントだった!?
面接というと、採用担当者にあなたに強みや雇用することのメリット、将来性などをアピールしたり、丁寧な受け答えさえできれば採用されると思っている方も多いです。
ところが、実際、丁寧な応答をしながらアピールしたにもかかわらず、面接で不採用になってしまう人は大勢いらっしゃいますよね。
もしかしたら、その原因は入室や退室時のマナーをチェックされているからかもしれませんよ。
実際、わたしの会社では面接での採用の判断基準の中には、面接での対応やアピールはもちろんですが、入室するところから退室するところまで細かくチェックするようにしているからです。
そのため、どんなに立派な自己PRができていたとしても、一般的なマナーが守れないということは、当然ですがせっかくのPRも活かすことができなくなってしまうということです。
マナーが守れていないということは、採用しても会社のルールを守らなかったりする可能性があると判断されてしまう可能性がありますからね。
履歴書や職務経歴書の作成はもちろんですが、面接本番ではマナーもしっかりと採点されるポイントであるということを理解したうえで就活を行っていきましょう!
【面接マナー】入室編
それでは、まずは一番最初の印象にもなる入室するときに大切なマナーから見ていきましょう。
面接はよく第一印象が大切といわれているのですが、見た目よりも前のマナーが本当の最初のチェックポイントになりますので、ここでつまづいてしまうと、その後の面談も難しくなってしまいますからね。
まずは、入室でのマナーを1からステップ形式で見ていきましょう。
ステップ1:入室前のドアのノック
面接本番では、面接部屋の前まで案内されたらそのまま入ってはいけません。
ドアの前で立ち止まり、3回ノックをしましょう。
ちなみに2回だとトイレのドアノックになってしまうためNGです。
また、ノックをするときは「ドンドンドン」と力強くするのもいけません。
音は「コンコンコン」と軽くなるくらいの力加減を意識することが大切です。
力加減が良く分からないという場合は、自宅の扉などを使って練習しておくようにしましょう。
ノックをすると、中にいる担当者から「どうぞお入りください」というように声をかけてもらえるので、扉を開けます。(入り方はステップ2をご覧ください)
ノックをしても何も反応がない場合は聞こえていない可能性もありますので、もう一度ノックをしてみましょう。
ステップ2:入室するときは大きな声で「失礼します」
ドアをノックして、中から「お入りください」と言われたら、ドアを開ける前に大きな声で「失礼いたします」と大きくハッキリとした声で入室するようにしましょう。
「失礼いたします」は、扉を開けながらの方が伝わりやすいですが、開ける前でもとくに問題はありません。
ステップ3:お辞儀と笑顔
入室したら、ここではじめて面接官と目をあわせることになります。
ここでは自然な笑顔を意識しておくことも大切です。
見た目の第一印象がこの時点になるからです。
ただし、笑顔といっても笑ってるようなへらへらした顔はマイナス評価になってしまうので注意が必要です。
笑顔といっても、口角を軽く上げるように意識するだけでも明るい印象になりますし、しっかりと面接官の方を見て、目も大きく開いてやる気をアピールすることで、好印象を与えることにもつながります。
そして、面接官と目をあわせたら、すぐにお辞儀をすることも忘れないようにしましょう!
ステップ4:ドアの閉め方
お辞儀をしたからといって油断をしてはいけません。
この状態では、入室したときのドアは開きっぱなしになっているので、ドアを閉める必要があります。
ドアを閉めるときは、面接官に完全な背中を向けないように、少しななめな体制で「バタンッ」と音が鳴らないように静かに閉めることが大切です。
また、前を向いたままとはいってもドアを後ろ手で閉めるようなことはマナーに反してしまうので絶対にやってはいけません。
ステップ5:イスの横まで歩く
ドアを閉めたら「本日はよろしくお願いいたします」とこちらも大きな声で伝えたうえで、用意されてる面接用の椅子の横まで歩いていきましょう。
歩く姿勢などもチェックしていますので、猫背や手をぶらぶらとすることはNGです。
背筋はまっすぐを意識して、腕もぶらぶらさせずに行進するように進んでいくと印象もよくなります。
ステップ6:自己紹介をする
椅子の横まで歩いて来たら立ち止まり、面接官の方に向いて、まずは名前を名乗りましょう。
学校を卒業したばかりの方は、学校名と名前について面接官から尋ねられることもありますので、その場合は、「○○大学・高校の○○です」というようにハッキリと大きな声で伝えるようにしましょう。
名前を伝え終わったらお辞儀をするのですが、この時の角度は45度を意識するようにしましょう。
ステップ7:着席する
椅子が用意されているからといって勝手な判断で着席してはいけません。
面接官から必ず「どうぞお座りください」といわれますので、それまでは立っていることが大切です。
また、無断で座るのもあまり良いものではありませんから、「お座りください」と声をかけてもらえたら「失礼します」と伝えてから静かに座るようにしましょう。
また、座るときのポイントは以下の通りです。
・背もたれには寄りかからない
・背筋は伸ばす
・脚はまっすぐ
・バッグを持っているときは、椅子の足元に立てかける
【面接マナー】退室編
面接は、入室時はもちろんですが退室をするところまでも見られています。
とはいえ、どのようなことに注意すればいいのか分からなかったりもしますよね。
そこでここからは、退室するときのマナーについてもチェックしていきましょう。
本当に面接は終了してる?
面接官からの質問や、こちらからの質問などを一通り終わり、面接が終了する場合には面接官から何かしらの合図のようなモノが必ずあります。
そのため、沈黙状態になってしまったり、終わったような雰囲気を感じたからといって立ち上がらないように注意しましょう。
面接が終わるときには、担当者の方から「面接は終了です」などの言葉で終わりを告げられますので、ここまで気を抜かないようにしましょう。
立ち上がる前の注意点について
面接が終了することの合図があった場合には、すぐに立ち上がらずにまずはお礼のあいさつをすることも忘れないようにしましょう。
お礼のあいさつは、一般的には以下のような簡単な言葉で十分です。
【本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございました】
このときも、面接官にしっかりと伝わるように大きな声でハキハキを伝えることが大切です。
お礼を伝えたら、お辞儀をして面接官を見てから立ち上がるようにしましょう。
立ち上がった後は
立ちあがったら、さっさとドアの方に向ってはいけません。
椅子が動かないようにサッと立ち上がり、移動する前に再び「失礼いたします」「ありがとうございました」というように一言発したうえで、お辞儀をして扉の方へ移動していきましょう。
もちろん、移動するときは入室したときと同じように猫背などはNGです。
背筋はしっかりと延ばし、前を向いて歩いていきましょう。
ドアを開ける前に
ドアを開ける前に、また扉の前で振り返り、お礼と一礼をしたうえでドアを開けて退室するようにしましょう。
お礼は先ほどと同じように、「失礼いたします」でも十分です。
一例をするときには、見た目もきれいに見える45度を意識すると面接官へのアピールにもつながります。
退室するときのドアの開け閉めでの注意点
ドアを開けるときも、「バッ」と勢いをつけて開けるのではなく、優しく開けるようにしましょう。
そして、体全体が外に出たらドアを閉めるのですが、このときもゆっくりと閉めることが大切です。
「バタンッ」と音が鳴るような閉め方はNGですので、ここも気をつけるようにしましょう。
また、扉を閉めたからといって油断は禁物です。
出口に向かうときも静かに歩いて向かうようにしましょう。
自宅に着くまでが面接
以外と多くの方が油断してるのが、出口を出たところでリラックスしてしまうことです。
面接官は、あなた以外の方も面接する可能性もあるので、部屋から出てくることはないと思いますが、会社の人間がどこであなたのことを見ているのかわかりません。
そのため、自宅に着くまでが面接だと思うようにして、面接が終わったら寄り道などをしないでそのまままっすぐに自宅に帰るようにしましょう。
さいごに
今回は、面接時の入室マナー・退室マナーを詳しく解説!注意点はこれ!というテーマで解説してきましたが、いかがでしたか。
入室や退室をするときのマナーは、就活や転職活動をしていくときにはとても重要になります。
書類選考とは違い、直接採用担当者の方の合うことになるので、よりあなたのことを知りたいと思っているので細かいところまでチェックされています。
会社側としても、トラブルメーカーや問題を起こしそうな人を雇って給料を支払いたいとは思いませんよね。
そのため、厳しい目でチェックされているということを自覚したうえで、面接に臨むようにしましょう。
面接のマナーといっても、今回紹介してきたように、やろうと思えば自宅でも練習することができるものばかりです。
いきなり本番だと緊張して、次に何をすればいいのかわからなくなってしまうかもしれませんので、しっかりと練習をしたうえで面接本番に備えるようにしましょう。
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