転職活動中の面接では、これまでの経歴や理由など様々な質問をされるのですが、具体的にどこまで話すべきか悩みますよね。
私はこれまでに5回もの転職を経験してきたのですが、毎回悩んでる部分でもあります。
さらに希望条件などを聞かれたときにも、年収や待遇などはどこまで伝えるべきなのか?困ってしまうこともありました。
いろいろと覚えて対策をしたのに、面接では「覚えてきたことではなく、自分の言葉で話してください」といわれることもありました。
これはどんな意味を持つのでしょうか?
実際に面接官になったことでその狙いについても理解することができるようになりました。
そこでこの記事では、面接は自分の言葉で話をすることの大切さについてわかりやすく解説していきます。
・業種:製造業
・現在の役職:課長
・面接経験の人数:80人以上
・性別:男性
※私の在籍してる会社では、面接官は求人を増やすエリアのリーダーと社長で行いますので、現在は面接官は卒業しました。
目次
面接官に「自分の言葉で話をする」とは?
面接にくる人というのは、基本的に本やネットなどの情報を利用して「採用されるであろう人物」を演じています。
そのための答え方や姿勢などを事前にリサーチしたうえで発言していますよね。
実際、私も転職活動中はこのようにしていました。
ですが、好印象を与えるであろう言葉というのは何十人・何百人と面接をしてきている人にもなると模範解答であり、すでに聞き飽きているので肝心のアピールポイントを使えることができません。
ホンネが入っていたとしても「本当に?」と疑問を持たれれしまうからです。
100%本音で語るなら言葉使いに気を付けよう!
自分の言葉で話すことはとても大切です。
ですが、100%本音で語るというのはメリットばかりではなくデメリットになることもあります。
面接官から「自分の言葉で話してください」といわれてからは、若者言葉になってしまうという人も少なくありません。
若者言葉というのはいろいろありますが、小さい「っ」が入ると幼稚さが出てしまうので気を付けましょう。
例えばこんな言葉です。
「~に行ったんですけど」
「~になっちゃって」
友達との会話ならよいのですが、大切な面接では向かないのはよく分かりますよね。
この場合は、「~になりまして」「~してしまい」などのように小さい「っ」をなくすことを意識してみるようにしましょう。
ありのままの言葉も内容を考える
例えば「大手企業で将来も安定していそうだから志望いたしました」というのが本音だったとしても、素直に伝えるのは面接官への印象が悪くなります。
そこで、ありのままのホンネを隠したがるのですが、模範解答に頼ってしまうと今度はあなたの言葉ではなくなってしまいます。
考えれば考えるほど難しいですよね?
だからこそ「自分の言葉で話してください」と面接官はあえて言うのです。
そこでありのままの言葉もその後にしっかりと理由を付け加えることができれば問題ありません。
先ほどの「大手で安定した企業で働きたいから」というのが本音なら、「なぜなら~」とそこから理由をあなたの言葉で語ることができればよいのです。
大切なのは「考える理由」です。
少し考えてみよう
本音の部分は人それぞれ違いますので、あなたのホンネをまずは書き出してみてください。
「安定した企業で働きたい」
「給料が良さそうな企業で働きたい」
いろいろなホンネがあると思います。
メモ帳に書き出したら、その後ろに「なぜなら」と付け加えてその理由を語っていきましょう。
面接官が面接時に見ているポイントとは
面接では想定していなかった質問をされることもありますが、面接官はどんなところを見ているのかも実際に面接する立場になることでいろいろとわかるようになったので、見ているポイントについてもご紹介していきます。
1:転職理由
面接官は一番聞きたいことの1つは「転職理由」です。
「なぜ弊社を選んだのか?」
職種や業種に関係なく、面接官が必ず質問するところでもありますよね。
ありきたりな質問かもしれませんが、だからこそ面接官にわかりやすく納得してもらえるように伝えることができるのか、というのが重要になります。
転職理由があやふやな人も多いのですが、そういった人はほぼ採用されることはありません。
とくにこれまでに転職回数が多いと、「なぜまた転職しようと思ったのか?」というところを具体的に説明することが大切です。
もし金銭的な理由だったとしてもしっかりと伝えるようにしましょう。
2:採用された後にしたいことを伝える
理由の次に注目しているのが、あなたはどんなことができて、入社後に何をしたいのか?ということです。
転職する場合の多くが同じ業種や職種だと思いますので、その経験やノウハウからどんなことができるのかを明確にしておくようにしましょう。
自分のことをしっかりと理解することができていないと、相手に理解してもらえる説明をすることはできません。
自己分析がしっかりとできてないと、面接の難易度が難しくなってしまうので、面接官にあなたのことを理解してもらえるように表現することも重要です。
こういったところを具体的に話すことができるようになると、面接官もどういった仕事をさせるのかを面接中にイメージすることができるので良い印象を与えることができるようになります。
3:いっしょに働いていくことができそうか
会社というのは個人ではなく組織です。
あなたを採用することで、すでに働いている人たちと一緒に働くことができそうかどうかというところも面接中にチェックしています。
新入社員ならまだしも、中途採用になるといろいろと気になるポイントも出てきます。
例えば、
・年下の先輩の指導も素直に受けられるか
・会社の秩序が乱れることはないか
・コミュニケーションは取れるのか?
などのようにいろいろなところを見られています。
中途採用者というのはたとえ真面目な人だったとしても、中にはトラブルを起こしてリストラされたりする人もいますので、面接では問題なくこれから先働くことができる人なのかなども必ず見ています。
さいごに
面接時に「自分の言葉で話してください」といわれることもあると思いますが、これは
☑明確な理由が添えられているのか
ということを確認するためのものです。
そのため正直にすべてを語ってもよいという意味ではありませんので、ここは勘違いしないように気を付けてくださいね。
ここをうまく伝えられるようになれば、同じ面接を受けてる人よりも差別化することができるので、ありきたりな模範解答ではなく、個性的な回答ができるようになります。
最初はいろいろと大変かもしれませんが、しっかり考えていくことでだれにでもできることですので、しっかりマスターして面接に臨んでみてくださいね。
それでも面接がうまくいかない方は、転職エージェントの利用も考えてみましょう。
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以下の記事ではおすすめの転職エージェントを特徴と共に解説していますので、ぜひお役立てください。